【読書苦手さんにおすすめ 】書き出し小説
この本を読むことを読書と言っていいのか、しくしくと悩むとこれではあるのだがまぁここでは読書と言い張ることといたします。すみませんが現在異論は認めていません、悪しからず。
かなりクールな本だ。
書き出し小説をネットで募集し、優秀な作品を集めた本になっている。
書き出し小説っていうのはいわゆる「吾輩は猫である」といった小説の初めの一文のこと。
今回は私のおすすめを少し紹介する。
これはお題が『理系』だ。
全く理系じゃないので証明したいと思わない私からするとピンとこないのだが、文系は理系のことをこう見ているという事実を華麗に突きつけていて笑える。
"ブリーフ"じゃなくて"トマホーク"の方です。このお題は『母』。
なぜトマホークだったのか一生気になる。しかもトマホークってなんか耳に残ってしまうんだよな。
私犬派なんですけど、こんな猫いたら面白くてずっと見てたくなりそう。
にしてもきっと本当にこの会議があったら何時間も猫は粘りそう。そういうにゃんこの頑なさを的確に表現できていて快感。
きっとお分かりいただけるかと思うが、このお題は『ニート』だ。
私もニートになったあかつきには「酸素を二酸化炭素に変えている最中」と言おうと心に決めた。
とこんな感じでセンスの光る書き出し小説が沢山あってめちゃくちゃ面白い。
本を読まない人はこういう本で耐性つけてどんどん本の沼にハマっていってほしいし、本を読む人も箸休め的な意味で読んで欲しい。