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メラメラ女子のブログ

今日私はこれを読んだ。

すっかり秋が深まった気がする。

こんな寒く且つ雨の降る休日は毛布にくるまり読書でしょ。そのセオリーは過去から現在に至るまで沢山の人が提唱していると思うけど、私ももれなく賛同し便乗したってわけです。

そんなザ・便乗人間な私が読んだ本がこちら。インスタでフォローさせて頂いている方が読んでいた本。これまた便乗で購入し、読んでみたわけです。

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津村さんの作品を読むのはこれがお初。色んなテイストの作品が収録される短編集なんだけど。題名にもなっている『サキの忘れ物』という短編が1番最初に収録されているんだけど、これに関してはピンとこなかったなぁというのが正直な感想。個人的推しは『喫茶店の周波数』だな。行きつけの喫茶店が閉店することになり、主人公も最後に来店する。そこで主人公は隣の客の話に耳を傾け、その話の内容につっこんだり(心の中で)つっこまなかったりする姿がなんとも面白い。赤の他人に対し心中で勝手につっこんでる為、直接言えないもどかしさに押しつぶされそうになっている主人公がなんだか最高。あるよねぇ、そういうこと。

私も1人でスタバとか行くと隣の女子高生とかカップルの話とかってなんか聴いちゃう。あまり良い趣味ではないというのはわかってるけど。

何はともあれ。津村さんの作品は表現が秀逸。心を打つ表現に出会うと癒されるのよね。それが本を読む醍醐味だと個人的に思っている。自分の頭の回路からでは発想できなかった表現とか使わない言葉とかに手軽に出会えるし、コスパ良い。関西人だからじゃないけど、コスパ高いにかなり弱い。それに自分の発想にないことは獲得し得ないから他人の頭を借りるしかないんだなぁと読書する度にしみじみ。

秋の夜長は始まったばかり。さぁ読むぞ。