【カズレーザーおすすめ本】ケーキの切れない非行少年たちを読んでみた。
どうもどうも、読書好き・社会派ブロガーのminです。
コロナにつき週末は張り切って自宅待機に勤しみましょう。
そんな自宅待機に励む皆さま向けてオススメの書籍がございますのでご紹介させていただきます。
「ケーキの切れない非行少年たち」 著者:宮口幸治
カズレーザーさんがご紹介して反響があったみたですね。
(ざっくり内容)
この本は主に少年・少女が非行に走る原因について分析されています。
著者である宮口氏の見解は、少年・少女が非行に走る理由は認知の歪みがあるからだとし、その理由や改善方法について紹介している。
また、こういった少年・少女は支援されることなく見逃されてしまうのが現状であること。支援されても改善せずそのまま大人になり「忘れられた人々」になってしまうことについても触れられていた。
(ざっくり感想)
非行や認知といった普段耳馴染みのないワードが飛び交う書籍ではありましたが、minはこの本を読んでめちゃくちゃ共感しました。
というのもminはつい先日まで児童な養護施設で実習を行なっていた。
虐待を受けたりひどいいじめや大きな事故ににあったりと、何か自分の人生や人格をひっくり返す目に遭うと人の人格や認知は歪んでしまうということを実習していたということもあり、痛感することができた。
実習先では非行少年・少女こそいませんでしたが、知的や認知能力に課題を抱えている子が多々いたように思う。
ADHD(注意欠陥多動症)、ASD(自閉症スペクトラム症)、LD(学習障害)なんていうのは昨今メディアでも取り上げらるようになったことからSNSなどでもプロフィール欄に「ADHDです」なんて書いてある人もチラホラ見かけるようになった。
よって、こういった診断についての認知度や理解も相対的に上がった気がするわけだが、発達障害などはもっと範囲が広いということがこの本を読めばわかる。
上記に羅列したような病名がつかないが、何かしらの支援が必要な少年・少女が存在しているのにも関わらず、適切な支援や指導を受けられなかったが故に非行に走ってしまうというメカニズムがあるとminは理解した。
福祉の世界で働く身として、この本に出てくる少年・少女たち、社会に必死に適応しようともがいている「病名のつかない要支援者たち」がいることについて考えさせられた。
周りの理解があればこのような課題を持つ人たちが生きやすくなるのか。
それも大切かもしれないが、やはり知的に低い子どもに対してはその子に合った適切な学習支援が必要だし、医療的ケアが必要な人もいるだろう。支援がきちんと必要としている人や子どもに届いて欲しい。
そのためには課題を持つ人の課題が何であるのか、それはどのように支援していくべきか、ということにフォーカスする必要がある。
しかし手が全く足りていない。でも制限があるからこそ新しいアイディアが浮かんだり、工夫する機会となるのでチャンスだと思ってガンガン福祉職として仕事していこう。
そう思った週末でした。
興味のある方は是非にご一読を。
興味のない方もやはりご一読を。