【よつばと】新刊まだかな。
新刊、新刊はまだか。。
今日も今日とて待ちこがれる。
そう、いつも人間には2種類しかいない。
「俺か、俺以外か」
とかまぁある意味それは正しいかもしれんなーと、ローランド氏の名言にはある程度の関心と敬意を払いつつ、プロ庶民の私が本当のことを言おう。
人間には
「待たせる人と待つ人」がいるのだ。
いいかい、これが真実だ。
そして私は圧倒的後者だ。
なぜなら現在進行形でよつばとの新刊を今か今かと待ち焦がれているからだ。
*
よつばとのどこが褒め称え崇め奉られるられるべき点かというと。
その見事なまでの本当に字義通り何にも起きない日常の一場面を面白くし、そして読んでいる者に愛おしさを感じさせる点にある。
鬼を退治するために刀振り回したり、あるいは人喰い巨人と死闘を繰り広げてみたり、さらには「海賊王に俺はなる」とか言い放って大海原に出てみたり。
"売れる漫画"には何か面白くなるポイントがそこかしかに散りばめられているが、我らがよつばとにはそんなものは一切ない。
基本緑色した四つ葉頭の女の子の日常が描かれているだけだ。
しかもその女の子(よつばちゃん)は幼稚園にもまだ通っていないので、彼女の世界は父とお隣さんと父の友達と、そして相棒のくまのぬいぐるみで構成されている。ありえないくらい狭く閉ざされた環境下であるにも関わらず、彼女の日常を覗くと実に面白い。
ただホットケーキ焼くだけでも一大事にできるキャラクターたちその者の実力と、作者であるあずま先生の優しくもコミカルな視点に読む者は目を奪われ、そして漏れなくハートまでとられるのだ。
感情の追い剥ぎにあうといっても過言ではない。
イケメンの先輩に告白されるとかいうビビットな展開もなければ、自分の母親が巨人に頭から食べられるというショッキングな場面もないがこんなに沢山の人に愛されて読まれているということは、みんなそういう激しめの漫画に些か疲れているという
"ぼんやり面白い"というのは今の日本人が切に求めている精神であるとしか思えない。
どうぶつの森なんてぼんやりゲームの最たるものじゃないだろうか!プレイしたことのない人間の激しい勘違い所見であることは否めないが。
そんなこんなで某流行病により、お籠り籠城生活を余儀なくされ、労働の代わりに手にした茫漠とした時間を埋めるのによつばとは果てしなくどこまでも、私たち人類に寄り添ってくれるであろう。
なぜ10巻かというと、私の大好きな仁王像の話しがあるからです。
読んでみて読んでみて!!