【名作?】ダンサー・イン・ザ・ダークを観た。
みんなが名作というのと、あとあらすじをちょっとばかりか読んだ時にハートウォーミング系なのかなと錯覚したばっかりに、このど平日に、なかなかに心ががっくんがっくん揺さぶられるという事態になった。
なんだこれは。
すごく胸糞悪い。
最初から最後まで救いがないて、重くて圧死しそうになるくらいのヘビー級であるにも関わらず。
この映画なんとミュージカルなんです。
主人公がよう歌います。
まぁまぁ上手いです。
胸糞映画やからそれを少しでも緩和するために歌とかダンスを突っ込んでるのかなと思いきや。
なんと悲しいことに、ミュージカルを挟むにつれ状況はますます悪くなるばかり。
しかも、実際にミュージカルが巻き起こっているのではなく、あくまで主人公の空想上のことだから現実と乖離しまくっていて、より辛さ倍増的な非画期的システム。
いつも主人公が耐えられない現実と相対するときに妄想ミュージカルで乗り切ろうとするので、私は見ていてだんだんムカムカしてきた。
「なんで言い返さへんの!」
「空想ばっかしてんと目の前の現実なんとかしーや!」
とまぁ実際に言うと友達に嫌われそうな程キツい言葉の数々。
だって自分の人生を他人とか流れに任せすぎてて、真剣に生きていないように見えて腹がたつのよ!
もっとカッコ悪く意地悪く生きたら良いやんか!ってね。
しかし主人公は終始人から言われるままに否定もせず肯定もせず。
でもどこか主人公の美学というのか考えというのかが一本しっかりとあって、目が離せなくのも事実。
当分見返せないし、好きか嫌いかでいうと好きではないのかなというのが正直なところだが、色んな意味で人の心を惹きつけ揺さぶり、たくさん議論が生まれる映画ではあるのは間違いないのだろう。
そういう観点からはとても成功している映画だということは断言します。
心臓の強いかたは是非。