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メラメラ女子のブログ

【魔○のiらんど】懐かしのケータイ小説に思いを馳せてみた。

 

高校生の頃、iPhoneが普及しだした。

私もその波に乗りiPhoneを手に入れるべくあの手この手(親に泣きつく、頼み込むなど)を駆使したが叶わず、お小遣い減額という大きな犠牲を払ってiPhoneを手に入れた。

 

その頃からツイッターFacebook、あの頃はまだmixiもちらほらやっている人がいたというSNSの黎明期。

もちろん当時からプロ・ミーハーであった私もツイッターを「やろう!」と試みたが開けてはいけないと有名なDMを開けてしまい、アカウントを早々に乗っ取られたことからどうもSNSとは相性がよくないと、一方的に苦手意識を持ってしまった。

 

それからというもの、iPhoneをどう使って良いか分からず無意味にアプリを立ち上げてみてはスワイプして消すを繰り返す、という何ともiPhoneを持て余すという日々が続くのだがそんな私を立派なiPhone依存症にしてくれたのがそう、ケータイ小説である。

 

私が小学生の頃にケータイ小説なる横文字の書物がものがすごく流行った。

それは今はもう懐かしい「恋空」が本当にみんなを空に恋させていた頃のこと。

その時はまだネットが身近ではなかったので、ケータイ小説といっても紙媒体だった。

 

 出来心であの「恋空」を生んだとされるサイト「魔○のiらんど」を開いてみたのだ。

そのサイトは白やピンクを基調としたもう死語かもしれないが「ゆるふわ」「夢かわ」で女子受けを考えられていることがもろわかりな作り。

下にスクロールするとすぐに総合ランキングの文字。そう、沢山の方々が作品を投稿しその中でも人気のもの上位3位が表示されていたのだ。

以下架空のランキング。

1位 俺様社長に愛されて♡

 

2位 暴走族の姫

 

3位 隣の席の君

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こんな感じの題名の作品がそれはもう溢れんばかりに沢山投稿されていた。

その中でランキング上位のものが本として形を持ち出版されるというシステムのようだ。

今思うと本当にこ小っ恥ずかしくていかにも頭の悪そうな題名(すいません)だなと思うが、当時の私は興味津々で貪るようにスクロールし、ケータイ小説を消費していった。

ま、JKなんて脳みそお花畑のコットンキャンディーなんでいいんですよね。ね。

 

「無料」ということも相まって”スクロールだこ”が指にできるんじゃないかってくらいケータイ小説を片っ端から読み、その結果私はケータイ小説の傾向を掴んでいった。

 

オフィスラブ系は「上司or社長(男)×部下or新人(女)」が王道で、だいたい社長or上司(イケメン)は無愛想で俺様なことが多く、そんな輩は”美人系”よりも”可愛くて守ってあげたくなるような子”を好む。

 

暴走族系は暴走族の総長(男)と女の子(主人公)が屋上とかで出会い一目惚れされるパターンが王道。もちろん総長(イケメン)は無愛想or無口で、主人公はとにかく可愛いか気の強い美人系の子であることが多い。(というかそのパターンしかない)

 

学生(大学生)ものなら、合コンの人数合わせで参加した男(イケメン)は必ずと言っていいほど遅れてやってきて、端っこにいる食べることにしか興味のない可愛い子(主人公)に興味を持って話しが始まる。

高校生ものだったら、 ここでも不良(イケメン無口)の隣の席になった不運な主人公(天然可愛い)が学校行事を通してちょっとずつ距離を縮めていく。。

 

。。という傾向があることが調査でわかった。(当社比)

 私の当時読んでいたケータイ小説にある種の偏りがあることは否めないが、王道は全て網羅していると思う。

こんな感じのものを王道からあまり外すことなく、少しのオリジナリティをプラスしておけばランキングで上位狙える作品を生み出せると太鼓判をおす。今の流行りは知らんが。

 

しかし、ケータイ小説を頭がおかしくなるほど読んだことによる副作用か、ある日私は恋愛小説というものを受け付けなくなった。

やはりイケメン×美少女ものが大半を占めるものばかりなのでだんだん感情移入できなくなるし、最初から違和感はあったがそもそも暴走族なんて今時存在しねーよっていう冷静にツッコむもう一人の私の存在をごまかせなくなり、さらにイケメンは合コンに参加しないという至極当たり前の事実にとうとう目を瞑れなくなったのだ。

 

こうしたケータイ小説過剰摂取により私はケータイ小説や恋愛小説から離れていった、いや、卒業していったのである。

 

最近Netflixゾンビ映画かサイコバス映画かサスペンス映画しか見ないのは、JK時代に死ぬほどケータイ小説を読んだ反動なんじゃないかと思う。

 

外出自粛のお供に、懐かしのケータイ小説、いかがでしょうか。

いろんな意味で疲れるけど体力とあくなき好奇心のある方はぜひ。