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メラメラ女子のブログ

【読書苦手さんにおすすめ 】書き出し小説

 

この本を読むことを読書と言っていいのか、しくしくと悩むとこれではあるのだがまぁここでは読書と言い張ることといたします。すみませんが現在異論は認めていません、悪しからず。

 

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かなりクールな本だ。

書き出し小説をネットで募集し、優秀な作品を集めた本になっている。

書き出し小説っていうのはいわゆる「吾輩は猫である」といった小説の初めの一文のこと。

 

今回は私のおすすめを少し紹介する。

 

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これはお題が『理系』だ。

全く理系じゃないので証明したいと思わない私からするとピンとこないのだが、文系は理系のことをこう見ているという事実を華麗に突きつけていて笑える。

 

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"ブリーフ"じゃなくて"トマホーク"の方です。このお題は『母』。

なぜトマホークだったのか一生気になる。しかもトマホークってなんか耳に残ってしまうんだよな。

 

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私犬派なんですけど、こんな猫いたら面白くてずっと見てたくなりそう。

にしてもきっと本当にこの会議があったら何時間も猫は粘りそう。そういうにゃんこの頑なさを的確に表現できていて快感。

 

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きっとお分かりいただけるかと思うが、このお題は『ニート』だ。

私もニートになったあかつきには「酸素を二酸化炭素に変えている最中」と言おうと心に決めた。

 

とこんな感じでセンスの光る書き出し小説が沢山あってめちゃくちゃ面白い。

本を読まない人はこういう本で耐性つけてどんどん本の沼にハマっていってほしいし、本を読む人も箸休め的な意味で読んで欲しい。

 

【読書感想】火花を読んでみた。

 

たっぷりと雨が降っており、出かけようかと思っていた私の足をスマートに止めた。

そんな日はやはり読書でしょ、というザ・ありがちな理由を引っさげていつもと特に変わらない土曜日を過ごしましたとさ。

 

というわけで今日は「火花」です。

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西さんの「サラバ!」を読んだ後だからか、これも又吉さんのことが書かれているのかと思い、チリチリと胸が痛んだ。

別に悲しいストーリーではないのだけれど。それに芸人の話だったからきっとすごく共感できる話じゃないと思っていたのだけれど、まんまと期待を裏切られた。

芸人道の辛さとか下積み時代の苦労話なんていうのは、テレビで活躍されている芸人さんたちが自分語りコーナーで言ってらっしゃるのを聞いたことがあったので、既視感というかデジャブというか、どこか聞いたことがあるなって感じでそこは期待通りだった。

 

そんな感じで油断して読み進めていたら、胸を撃ち抜かれるわけで。

”芸人の話”とかそんな単純なものではなく、人生と生き方とか、現代の価値観の中で生きる生き辛さ、本当疲れるけど舞台で光を浴びる瞬間というのが誰しもあって、そんな一瞬のために全てを捧げて生きている。バランス取った生き方もあるけど、そんなの出来なくて。

不器用に、でも自分の人生を大切に生きてる人々が書かれている。

神谷さんが破天荒で繊細で、そして言葉の使い方とかチョイスとか、知性に溢れていて色男すぎた。でもぶっ飛んでいるからトントンになってしまっていて、悲しいかな、良い意味でも悪い意味でもバランスのとれ具合がいびつでなお愛おしいなって思いました。

 

又吉さんにやられる。ぐっとくる。

こんなこと考えている人なんて、人は見た目ではないのだ。

もっと私も自分の頭で考えて、自分の言葉を発言できる人間になる。

 

 

【挫折本】途中で読むの諦めた本。

 

"人生は出会いと、そして選択で決まる。"

たぶんどっかの偉人がこういうことを言っていたと思う。尚誰かは不明。

 

平均よりちょっと多目に本は読んできた方だと個人的に自負しているが、いつもいつも自分とかっちり波長や感覚が合う本と巡り逢うわけではない。

それに自分と合う本=良書という捉え方もなんか違う。心乱されたとしても自分に大きな影響を与えた本がきっと良書というべきなのだろう。

したがって、私が今回ご紹介する本も決して悪書とかいうわけではなく、ただ私個人が色々のっぴきならない理由で読むのをやめただけなので、そういうことでよろしく。

 

挫折本映えある第一番を飾るのは、なんと、あの夢野久作

「瓶詰めの地獄」だ。

この本を買ったのは忘れもしない、20歳の誕生日に自分で自分に贈った。夢野久作というと「ドグラ・マグラ」の方が有名かと思うのだが、私も本当はドグラ・マグラを買いたかったのだがシンプルに書店になかった。

でもどうしても夢野久作の本を買いたかった私は、角川文庫のおしゃんなカバーシリーズの中に夢野久作の作品が陳列されているのを奇跡的に発見した。

それが「瓶詰めの地獄」だ。

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あれから何年も経ったが恐ろしいことに108ページまでしか読めていない、およそ半分くらいといったところだろうか。

おまけに108ページまでは確実に読んでいるのに、内容は一つも覚えていない。

こんなにドラマチックな出逢いをしていたとしても相性が良くないと疎遠になるのだ。まるで人間関係みたい。

そういえば森博嗣大先生が作品の中で「会いたいか会いたくないか、それが距離を決める」と書いていた。人間関係の近さに「会いたい」という尺度が用いられるなら、「読みたいか、読みたくないか」がその本を読む速度が決まるのだろうななんて思ってみたりした。

 

お願いします、誰か読んで感想を聞かして下さい。

さもないと挫折本から積読フォーエバー本に昇格しちゃいます。

 

 

【読書感想】サラバ!を読んでみた。

 

サラバ!読んでます報告してからいく年月って程経ってないけど、読みました。なんてったって昨日読了したので、もぎたてフレッシュな感想をお届けできるかと思う。

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文体として、主人公の回想録的な形で物語は進んでいく。基本的に主人公目線しかなく、主人公は男。

女性の描く男性目線ってなんだか矛盾していてそれだけですごくワクワクする。西さんがご自分は女性だけど、男性としての目線をどういうマインドで書いているのか超知りたいところだし、読んでいる内に垣間見ることができる。

 

前回に触れたが、主人公にはヤバい姉がいる。どういう意味でヤバいかというと、主人公的に表現するならば「周りから注目されたい欲がありすぎる」というところだろうか。

つまり、みんなから見てもらいたいのだ。

見てもらいたいけど、別にとりたてて美人でも無ければ性格が女神級というわけでもない。だから他人からの注目を集めるとなると悪い意味でしか集まらない。そして主人公姉は奇怪な行動をとってしまうタイプなので、注目は集められても、周りからヘイトを買ってしまう。

そういう不器用な存在だ。

 

主人公はそんな姉に対し文句や意見の一つを言うこともなくそれはそれは冷めた目で見、だんまりを決め込んでいた。

 

もう1人、主人公を振り回した人物がいる。それは実の母親だ。

美しい母はいつも小綺麗に着飾り、どこまでも自由で貪欲なまでに幸せになろうとしていた。

そんなキャラが濃く、気の強いヤバい女たちに囲まれた主人公は、家族というものを早々に諦め、距離をとっていたが誰よりも"普通の家庭"に執着していた。

そんな主人公が、家族が最終どうなっていくのかは見どころの一つ。

 

また、ピースの又吉さんが帯のコメントを書かれていた。『凄かった。西加奈子の全部がここにある』

私も非常にそう思う。

作中で主人公一家がエジプトへ父の仕事で行き生活している様が上巻で書かれているのだが、その描写がやたらリアルなのだ。

というのも、西さんも幼少期エジプトで暮らされている。

主人公は男性だが、西さんとのリンク率は120%で、本当に西さん自身の話なんじゃないかと思う。

主人公関西弁喋ってるしね。

地下鉄サリン事件のこととか阪神淡路大震災のことにも触れられていてね。

その書き方が迫真で、全然他人事じゃない感が半端ない。

 

今宵もまた駄文を書いてしまった。。

軽く絶望の腐臭を自分自身から感じながまた明日も頑張ってブログ書くモチベをどこからか捻り出さねばいかんのです。

サラバ!

 

 

 

 

 

【サマーウォーズ】おすすめの夏映画

 

東の方は知りませんがね、西は梅雨入りですって。

梅雨をすっ飛ばして夏の映画の話をしましょう。だって梅雨のおすすめ映画ってねぇ、新海監督の「言の葉の庭」くらいしか思いつかないんだもの。

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夏の映画は色々ある、色々ある中でこれは外せない私的激推し映画がサマーウォーズだ。

名前から夏の映画ということがわかるシンプルさがお気に入り。

そういえばサマーウォーズと同監督、細田氏の別の映画、時をかける少女も思えば夏や。あれって原作は筒井康隆さんですよね、内緒だが最近知った。

でも時をかける少女は見た後の胸の痛さと動悸息切れが尋常じゃないのでよう見ません。

 

話が二転三転しましたが、ようはサマーウォーズなんですよ。

スターウォーズを意識してるとしか思えないネーミングなのだが、スターウォーズに負けないくらいの大規模なWarが作品内で繰り広げられていているし、主人公が高校生ということもあり青春的展開もあちらこちらに用意されていて休む暇がない。

 

"ネットの世界"とか"バーチャル"とか"アバター"とかいう何とも横文字でナウでヤングでトレンディーな題材を扱っていて現代となんとなくリンクしているのも見どころ。私たち生きる"今"のちょっと先に本当に起こりそうな世界観で、他人事で済ませられないリアリティがある。

そんな次世代要素満載なのだが、なんとガラケーが主流というね、アクロバティックなこの妙なバランス感というか違和感がクスッと笑える。

 

そういう細かい要素でグッとくるところも多々あるのだが、家族との繋がりだとか、ただひたすらに勘違いだったとしても無理かもしれなくても諦めない!とかいうシンプルな少年漫画的熱さも旨味成分。

 

暑い夏に目が熱くなったり胸が熱くなったりと、暑さに輪をかけて熱くなっちゃいますが。。

熱さで暑さを耐えるという、なんとも苦行的方法でこの夏を乗り切るのも一興かと。

まだどうなるかわかりませんが、今年は例年よりも外出できないかもしれませんしね。

 

取り敢えず、サマーウォーズを見たら花札がやりたくなること間違いないでしょう。

みんなで叫ぼう「こいこい!!」

 

 

 

 

【メモの魔力】前田裕二王子説。

 

あの石原さとみ様と付き合えるのだから彼はやっぱり王子なんだと思う。

 

実際にお会いしたことなければ、スッキリに出てるお姿やYouTube、はたまたご自身の著作からの情報しか知り得ないのですがそこかしかに王子味が溢れてますよね、前田さんて。

 

顔よし、頭よし、声よしの3秒子がパーフェクトに揃い尚且つ企業の社長ときたらもう世の女性は放っておかないだろう。かく言う私も放っておけないからこんな文章を書いている始末。

ほんと、前田さんとお友達になりたいよ。

 

私が驚愕しているのはルックスもさることながら、前田氏が「メモの魔力」というご自身の著書にて自分の人生で獲得してきた人生のメソッド=メモの方法を惜しげもなく一般ピーポーたちに晒しているという点だ。

卑しく非常に卓越した勘違い能力を持っている私は、自分が自分の人生の中で獲得した叡知をそうやすやすと他人に教えたりはしない。絶対に秘密にし徹底的に口外しない。

だって敵は少ないに越したことないじゃないか。

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しかしどうやら前田氏はそういう風には思わないらしい。

自らのメソッドを公開することで、それを使い大成した別の人間が生まれる。そういう人と切磋琢磨しさらに自分を成長させたいみたい。

自己成長欲は途方もなくあるようだ。

 

前田さんのルックスも考えもとても好き(本心だが媚び率の高さも異常)なので、メモの魔力読み倒して実際に実践してみたのだが、抽象化って結構難しい。

抽象的→具体的は簡単なのだが、具体的→抽象的にっていうのは練習しないとなかなかできないということがメモの魔力メソッドを実践してみて痛感した。

「そらこんな感じで思考していたら色々気づくわよね」ってレベルで頭を使うわけなので、日々どれだけ頭を使っていないかが明るみに出るのでやったことない人はやってみてほしい。

 

自己を分析してどうするねんとかいう最もなツッコミがあるかとは思うが、この世の中で自分以上に自分のことを考える人間てそんなにいないのではないだろうか。親は考えてくれるかもしれないが、結局実践するのは私なわけだし。

やっぱり自分の頭で考えて行動せねばなと戒められる。

 

とまぁビジネス書特有の「なんかせなあかん」感はひしひしと出ており、でも実践しやすい付録も付いていたりするのでお値段以上ではあるかと思う。

しかしまぁ前田さんは本当に様々な場面で抽象化ゲームしているらしい。

電車の中で考えすぎて頭パンクしちゃうんだとか。

すごいし称賛しかないんだが、もし前田さんと恋人ならメモを取ることなくただ見つめあって会話するという、ごく普通のことをしたいなと思う。

仕事にとても熱い方なので十中八九無理だとは思うが。

まぁ私がそんなことに悩み、心騒がせる必要は全くのお門違いなわけで。

何せ彼は王子だ。

そんな悩みは彼の隣に立つべき"姫"に任せるとしよう。

 

【よつばと】新刊まだかな。

 

新刊、新刊はまだか。。

今日も今日とて待ちこがれる。

そう、いつも人間には2種類しかいない。

 

「俺か、俺以外か」

 

とかまぁある意味それは正しいかもしれんなーと、ローランド氏の名言にはある程度の関心と敬意を払いつつ、プロ庶民の私が本当のことを言おう。

 

人間には

「待たせる人と待つ人」がいるのだ。

いいかい、これが真実だ。

 

そして私は圧倒的後者だ。

なぜなら現在進行形でよつばとの新刊を今か今かと待ち焦がれているからだ。

よつばとのどこが褒め称え崇め奉られるられるべき点かというと。

その見事なまでの本当に字義通り何にも起きない日常の一場面を面白くし、そして読んでいる者に愛おしさを感じさせる点にある。

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鬼を退治するために刀振り回したり、あるいは人喰い巨人と死闘を繰り広げてみたり、さらには「海賊王に俺はなる」とか言い放って大海原に出てみたり。

"売れる漫画"には何か面白くなるポイントがそこかしかに散りばめられているが、我らがよつばとにはそんなものは一切ない。

基本緑色した四つ葉頭の女の子の日常が描かれているだけだ。

しかもその女の子(よつばちゃん)は幼稚園にもまだ通っていないので、彼女の世界は父とお隣さんと父の友達と、そして相棒のくまのぬいぐるみで構成されている。ありえないくらい狭く閉ざされた環境下であるにも関わらず、彼女の日常を覗くと実に面白い。

ただホットケーキ焼くだけでも一大事にできるキャラクターたちその者の実力と、作者であるあずま先生の優しくもコミカルな視点に読む者は目を奪われ、そして漏れなくハートまでとられるのだ。

感情の追い剥ぎにあうといっても過言ではない。

 

イケメンの先輩に告白されるとかいうビビットな展開もなければ、自分の母親が巨人に頭から食べられるというショッキングな場面もないがこんなに沢山の人に愛されて読まれているということは、みんなそういう激しめの漫画に些か疲れているという

 

"ぼんやり面白い"というのは今の日本人が切に求めている精神であるとしか思えない。

どうぶつの森なんてぼんやりゲームの最たるものじゃないだろうか!プレイしたことのない人間の激しい勘違い所見であることは否めないが。

 

そんなこんなで某流行病により、お籠り籠城生活を余儀なくされ、労働の代わりに手にした茫漠とした時間を埋めるのによつばとは果てしなくどこまでも、私たち人類に寄り添ってくれるであろう。

 

 なぜ10巻かというと、私の大好きな仁王像の話しがあるからです。

読んでみて読んでみて!!