【洋画】クレイマークレイマーを見た。
映画色々見まくり系ブロガー・minです。
今回はあの有名な『クレイマークレイマー』の感想をば。述べていきます。
※ピンタレストからの拾い画像です※
この映画は父と子とフレンチトーストの物語である。
家庭を顧みない父に辟易して母が出て行ってしまうところから映画は始まる。
この時点でどういうストーリーがこれから展開されるのか、あらかた想像がつく。
「父と息子が紆余曲折ありながらも頑張るといったハートウォーミング系なんやろうな」と。
その予想を裏切ることなく、父と息子が頑張るわけだ。
あらかた予想通りだと少し安心して映画が視聴できるのは私だけかしらん。
この父親がなかなかに破天荒者。
会社では強気な姿勢が評価されているのかもしれないが、家庭では妻や子を萎縮させるような物言いをしてしまう。
家族を想ってか、仕事での成功欲しさか(十中八九後者。)わからないが、そんな父が突如育児と仕事を両立することになる。
早くもお約束、無理ゲー的展開よね。
フルタイムで働きながら以前までの給与水準を維持し、プラスαで子育てなんて。
どうやったって無理で結局父は職を失ってしまうのだけれど。
当たり前なんだけど、社会って親1人で子を育てることを前提としたシステムではないのよね。それが見事に描かれて、この映画は今から40年ほど前に作られたけど全く社会システムは変わってないんだなぁという確認を同時にすることになってしまって切なくなった。
そういう大きな流れのアップデートってどうやら難しいらしい。
さらにさらに。
息子の親権を巡って母と父が裁判を起こすのだけど。
双方の弁護士の詰め方がかなりリアル。
父も母も親権取るのになりふり構っていられないようで、弁護士が責める責める。
お互い愛し合って結婚して行き着く先がこれか。。と思うと心がヒリヒリする。
そういう重いテーマを取り扱っているんだが作風がポップだし、父親が父親として成長する姿が見られるし、息子は天使の生まれ変わりかってほど可愛いから色々無視して見てたら何ら傷つくことはない。
そして何を隠そう父と息子が作るフレンチトーストが美味しそうなのだ。
作中で2回フレンチトーストを作るシーンが出てくるのだが、1回目と2回目の技術差というのも見どころ。
全然違うし、美味しさの差っていうのは歴然なのだが1回目のぐちゃぐちゃで指で混ぜちゃうような乱暴に作ったフレンチトーストの方がなんだか前向きな気分になれそうだから食べてみたいと思う。
Netflixで見られるので籠城中の方、またはゴールデンウィークのお供に是非。