【柚木麻子】BUTTER読んでみた。
どうもどうも。
部屋を掃除しました、お掃除系ブロガーのminです。
柚木麻子さんのBUTTERを再読した。
この本は女の友情とバターの話だ。
実際にあった事件である、"首都圏連続不審事件"(木嶋佳苗)を取り扱った作品であるからかは不明だがバターのようにこってりもっさりとしたカロリー高めの作品。
読むとほんとにお腹が空く。
こんなに食欲をそそられる作品って他に思いつかないし、とにかくバター醤油ご飯をかっこみたくなるんだな。
そこがこの本の魔力だと思う、読むともれなく太ちゃいそうなある意味劇薬本。
あとは柚木さんお得意の女の友情についてがそこら中に散りばめられている。
主人公とその友達による友情が作品でキーポイントになるのだが、この2人の生立ちが結構ぶっ飛んでる。
現実ではこんな子たちとそうそう巡り会わんよなって感じの設定。その複雑な生立ちに2人とも縛られていて、人生を右往左往してる様子がなんとも言えない。
不自由な2人ではあるんだけど、その不自由さが逆に彼女たちを形成しているということは間違いなく、切っても切り離せない重要なものになっているから皮肉というか、やるせなさなんかを伴いながらも確実に2人を輝かせる要素になっているんだな。
要するにかなり魅力的ということ。
ちなみにわたしは主人公の友人の方が好み。ぶっ飛んでるし、強さと危うさと儚さのバランスがぐっとくる。
外出自粛のストレス?で食欲のない方に是非ご一読していただきたい。
冒頭の数ページ読むだけでバターを使った爆速飯を食べたくなること間違いなし。
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