私としまむらと長靴と。

今日はかなりの雨だ。

今年は去年とうって変わってきちんと梅雨がやってきたイメージ。去年は梅雨が大幅に後ろにずれ込んだ覚えがあり、7月後半によく雨が降った、気がする。去年は学生で、学校が駅から5秒ぐらいの近さだったから足元もかなり気を抜いていた。しかし社会人となった今、そうはいかない。しかも職場は駅から遠いときた。

さあて、どうする？その答えはただ一つ。

小学生以来の長靴との再会を果たすことだ。

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こうして私の長靴探しは始まった。

どういう長靴を買うのかは、もちろん決めている。可愛い長靴だ。デザインそして、値段も。

しかし最近の長靴って色々あるのね。コンバースを彷彿とさせるデザインのものや、フラットシューズの長靴素材版みたいなのとかね。可愛いけど、フラットシューズのような長靴は水溜り非対応だし、どうせ長靴買うなら絶対水溜りに負けないスペックのものが良い。ほら、色々言い出したたぞ。私という欲深い人間はデザイン・機能性・価格の全てを満たしたオール3のものを探し出さなければならないのだ。しかしその中で最も重要なのは価格だ。

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そういう時の私的駆け込み寺はみんな大好きしまむらだ。

だってお値段が税込で書かれているんだもの。別に特段お洒落ではないけど、目も当てられない程ダサいというわけでもないし。それに探したら掘り出し物というお宝に出会えるという楽しいポテンシャルを秘めている点もしまむらの良いところ。そして絶対に高くないという私の心を捉えて離さない安心感を携えている。

長靴を探す。私の行ってしまむらに置かれていた長靴は種類のみ。

業務用のものと、黒いブーツのような長靴だ。

まぁ業務用の長靴はないわな。だって船とか工場で働いている人みたいな、利便性を追求した白いやつだし。

対して黒のブーツみたいなの。なんだが、絶妙に、ダサい。

うーん。どうしよう。値段的には大変可愛いのだけれど、うちにお迎えするべきか。でもそこまで可愛くないんだよなぁ。もう1000円プラスしたら、もうちょっと可愛いのが手に入るのだが。でも雨って365日中何日？100日もあるのか？50日ぐらいじゃないか？じゃあそんなに高いお金を出して手に入れる程の物じゃないのかもしれない。なんならスニーカーで良いんじゃないか？中には撥水性に優れた素材を採用しているものもあるのだし。そういうところに投資した方が賢いのではないか？

と、なんとも微妙な長靴の前にて繰り広げられる自問自答。

微妙なデザインだったとしても、私の雨の日のQOL を上げてくれるのではないだろうか。

濡れた靴を履いて帰りたくない。だって足からアンモニア臭もびっくりな激臭が放たれるんだもの。自分の足の匂いを正常なものに保つためにもこのブーツじみた長靴を買うべきじゃないか。そうだ。私は足の匂いまでも自信のある人間にならたいのだ、いや、なるんだ。

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そして今日、私は絶妙にダサい長靴を履き水溜りに積極的に入水し、ズコズコとスキップしながら出勤してきたのだ。